英検準1級での単語の出題比率

準1級に限らず英検では英単語・熟語の出題比率が高いです。

準1級ではリーディング41問(100%)中、英単語が21問(51.2%)、英熟語が4問(9.8%)と、語彙問題全体(25問)でリーディング全体の61%の比率となります。

つまり、リーディング全体の61%を占める英単語・英熟語で点数を取ることができれば、一次試験合格に近づきます。

英検準1級では英単語は非常に重要です。

準1級で出題される単語

大問1の英単語

英検準1級の大問1では、英検準1級の試験全体で最も難易度の高い単語の意味を問う問題が出題されます。

2023年度第2回の英検準1級に出題された問題の(1)では3 strenuousが正解ですが、初めてこの単語を見た方が多いと思います。

参考まで(2)以降の正解の選択肢は
(2) 2 complile 資料を収集する
(3) 3 valve バルブ
(4) 1 acquint be aquinted with で知り合いである
(5) partition パーティション

このように、英検準1級では、長文問題に比べてかなり難易度が高い英単語が出題されます。

2023年度第2回の英検準1級に出題された問題

(出典:https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/kakomon/2023-2-1ji-p1kyu.pdf)

2023年度【英検準1級】語い問題単語帳別のカバー率

長文問題の英単語の英単語

準1級では、大問1の英単語・英熟語に出題される単語の問題が一番難易度が高く、大問1以外の長文で使われている単語は、大問1ほど難易度は高くないです。

実際に準1級の長文問題のなかで使われている中学英語の比率を調べたところ、一回の試験で出題されるすべての長文問題(1736語)のうち77%の1330語が「高校入試 でる順ターゲット 中学英単語1800 四訂版 」2掲載されている中学英単語でした。

英検準1級長文問題の単語帳別のカバー率

具体的な対策

英検準1級合格に必要なテキストは、「英単語ターゲット1900」(旺文社)、「過去6回全問題集」、「英検準1級最短合格英作文完全制覇」の3冊です。

英単語を覚えるには、「過去6回全問題集」、の問題の単語を覚える方法、単語帳を使って集中的に単語を覚える方法という、2つの方法があります。

英検2級までは単語帳で英単語対策をしなくても、過去問の英単語を覚えることで合格できます(正確には、「合格できる生徒さんもいます)が、英検準1級では単語帳を使うべきです。

「単語帳」で覚える

「過去6回問題集」の長文問題に出てきた単語だけでは、大問1の単語問題では得点できません。

大問1で確実に得点するための単語対策として「英単語ターゲット1900」(旺文社)を使います。

過去の問題の分析では、「英単語ターゲット1900」のすべての単語を覚えると、英検準1級の大問1の単語問題(英単語21問、英熟語4問)で、6割程度正解することができます。(あくまでも過去のデータであることをご理解ください。)

なお、「英単語ターゲット1900」には英熟語が掲載されていませんが、英検準1級の英熟語問題では、「英単語ターゲット1900」に掲載された単語の知識で正解できる問題があります。

英熟語で得点を取りたい場合には、3冊のテキストに加えて、「出る順で最短合格!英検準1級単熟語EX 第2版」の熟語の部分を覚えると効果的です。

英単語の部分も「英単語ターゲット1900」に掲載されていない単語が多いので、「英単語ターゲット1900」を完璧に覚えた方は、大問1の単語問題の補強教材として使うこともできます。

「過去6回問題集」の単語を覚える

英単語ターゲット1900」に加えて、「過去6回全問題集」の長文問題に出てきた単語を合わせて覚えると良いです。

「過去6回全問題集」を解いて、復習をする際に、分からない単語を英和辞書を使って調べ、本文が読めるまで復習すると、気が付かないうちに英単語力がアップします。

「過去6回全問題集」が難しく感じる方は、英単語力または英文法の力が弱いので、単語・英文法から、学習を始めると、スムーズに「過去6回全問題集」に移行することができます。

単語対策のまとめ(英検準1級)

・大問1対策として、「英単語ターゲット1900」のすべての単語を覚えることで、英検準1級の大問1の単語問題(英単語21問、英熟語4問)で、6割程度正解することができる。

・余力がある方、英熟語で得点を取りたい方は、「出る順で最短合格!英検準1級単熟語EX 第2版」を、3冊のテキストに加えて追加する。

・英検準1級の単語対策では、「過去6回全問題集」の長文問題に出てきた単語を覚えることも重要

YouTubeにて解説