英検2級の長文問題

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英検2級一次試験の長文問題では、空所補充(長文の空所の文脈に合う語句を選択)が6問、内容一致(長文の内容に関する質問に答える)が12問の合計18問が出題されます。

英検2級の長文問題の単語レベル

英検2級の長文問題に出題される単語は大問1の語い問題に出題される英単語ほど難しい英単語はあまり使われません。

英検2級の長文問題一回分5題すべての英単語をレベル別に難易度を確認したところ、長文問題で使われている英単語の9割以上が中学で学習する英単語でした。

空所補充問題

英検2級の大問2[A] ・大問2[B] は空所補充問題が出題されます。

大問2[A] ・大問2[B]の内容

大問2[A] ・大問2[B] は、それぞれ3つの段落(パラグラフ)、260語程度の長文問題が出題され、それぞれ1つの段落(パラグラフ)で1問、大問一つにつき3問、合計6問出題されます。

大問2[A] ・大問2[B] は空所補充問題では、「接続語句を選択する問題」が1問、「主語の後に続く部分を話の流れに合う適切な述語部分などを選択する問題」が2問出題されます。

英検2級の空所補充問題では、パラグラフ(段落)の順番通りに出題され、第1問が第1パラグラフ、第2問が第2パラグラフ、第3問が第3パラグラフに対応しています。

過去の問題では、1パラグラフ=`1問となっていますので、第1パラグラフだけ読んで第1問を解く、第2パラグラフだけ読んで第2問を解く、第3パラグラフだけ読んで第3問を解くようにすると、時間を節約することができます。

(出典:https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/kakomon/2023-2-1ji-2kyu.pdf)

回答方法と対策(接続語句を選択する問題

「接続語句を選択する問題」では、文頭にカッコがあり、4つの選択肢から回答を選びます。

まずは、選択肢を読まずに、第1パラグラフだけを読みます。選択肢を読まない理由は、選択肢は4つのうち3つが嘘の情報なので、先入観を記憶に植え付けないためです。

パラグラフを読んで前後の文章から、例えば、上の問題では、What is more(さらに), Likewise(同様に), Therefore(そのため), Equally(同様に)から、意味が通じる接続語句を選びます。

「接続語句を選択する問題」では、前後の文章の流れを把握し、文章が読めるようになれば、正解を導くことができるようになります。

接続語句の意味がわからなければ正しい答えを見つけることができませんので、「英検2級過去6回全問題集」に出題された接続語句は、不正解の選択肢を含めて繰り返し出題されるので、3回分を全て覚えるようにしましよう。

学習法は解説付きの「英検2級過去6回全問題集」などの過去問を3回分、英和辞書を使わずに読めるまでに、復習をすることです。

回答方法と対策(述語部分などを選択する問題

「述語部分などを選択する問題」では、パラグラフの中にカッコがあり、4つの選択肢から回答を選びます。

回答は、選択肢を読まずに、設問の文章だけを読んで、第1パラグラフを読みます。

選択肢は4のうち3つが嘘の情報なので、先入観を記憶に植え付けないためです。設問の文章を読むのは、パラグラフを読む際に、設問でどこが問われているかを理解するためです。

「接続語句を選択する問題」でも、「接続語句を選択する問題」同じように、前後の文章の流れを把握し、文章が読めるようになれば、正解を導くことができるようになります。

内容一致問題

英検2級の大問3[A] ・大問3[B] ・大問3[C] は長文の内容に関する質問に関する内容一致問題です。

大問3[A] の内容

大問3[A] は、Eメールの問題で、3つの段落(パラグラフ)、260語程度の長文問題が出題され、それぞれのパラグラフが理解できているかが問われます。

英検2級のEメールの問題では、パラグラフ(段落)の順番通りに出題され、第1問が第1パラグラフ、第2問が第2パラグラフ、第3問が第3パラグラフに対応しています。

過去の問題では、1パラグラフ=`1問となっていますので、第1パラグラフだけ読んで第1問を解く、第2パラグラフだけ読んで第2問を解く、第3パラグラフだけ読んで第3問を解くようにすると、時間を節約することができます。

2級の長文問題では点数が取りやすいと言われていますので、大問3[A] では全問正解を目指します。

(出典:https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/kakomon/2023-2-1ji-2kyu.pdf)

回答方法と対策

最初に、誰が(From :)誰(To :)に何について(Subject:)書いたメールなのかを確認します。

次に、設問(27)の問題文を確認します。この段階では選択肢1から選択肢4までは見ないようにします。選択肢は4のうち3つが嘘の情報なので、先入観を記憶に植え付けないためです。


本文の第1パラグラフだけを、設問(27)の問題文の回答となる文章を探します。

自分なりの正解が見つかった段階で、選択肢1から選択肢4の中から当てはまる選択肢を探します。

回答に自信がなければ、もう一度、本文の第1パラグラフだけを、設問(27)の問題文の回答となる文章を探します。

後は、設問(28)と(29)も同じ手順で回答します。

わからない問題、自信がない問題は、選択肢の番号にわからない問題にはバツ、自信がない問題には三角マークをつけておきます。確認する際に便利です。

Eメールの問題は「過去6回全問題集」の3回分の問題で、すべての問題を辞書を使わないで回答できるようになるまで復習することがゴールです。

Eメールの問題は、英検2級の長文問題では難易度が一番低いので、あまり時間をかけないようにすることをお勧めします。

大問3[B] の内容

大問3[B] は、論説文の問題で、4つの段落(パラグラフ)、360語程度の歴史、文化、社会、自然、科学など広い分野の長文問題が出題され、それぞれのパラグラフが理解できているかが問われます。

2023年度第2回英検2級の大問3[B] では、このような問題が出題されました。

(出典:https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/kakomon/2023-2-1ji-2kyu.pdf)

(出典:https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/kakomon/2023-2-1ji-2kyu.pdf)

回答方法と対策

英検2級の大問3[B] の問題では、パラグラフ(段落)の順番通りに出題され、第1問が第1パラグラフ、第2問が第2パラグラフ、第3問が第3パラグラフ、第4問が第4パラグラフに対応しています。

過去の問題では、1パラグラフ=`1問となっていますので、第1パラグラフだけ読んで第1問を解く、第2パラグラフだけ読んで第2問を解く、第3パラグラフだけ読んで第3問を解く、第4パラグラフだけ読んで第4問を解くようにすると、時間を節約することができます。

回答は、問題文の設問だけを読み、質問内容を頭に入れて、パラグラフごとに回答し、回答として選んだ選択肢と本文の内容が一致しているかを確認します。

それでは具体的な回答方法を詳しく説明します。

(1) 選択肢の設問だけ読む

(出典:https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/kakomon/2023-2-1ji-2kyu.pdf)

まずは、選択肢の設問だけ読み、問題で何を求めているかを理解します。

この設問では、「アメリカで18世紀後半に何が起きた」か質問しています。


(2) 本文を読んで解答を探す

日本語に訳すると、太字部分「18世紀後半、多くの小麦品種がヨーロッパからの病気や害虫の被害を受けました。」が「アメリカで18世紀後半に何が起きた」の回答になっています。

パープルストロー小麦はアメリカ合衆国で重要な農作物であり、その種はパン、パスタ、およびその他の食品を作るために使用されます。

18世紀以来、それは国内で主要な食用穀物となっています。しかし、アメリカ合衆国における小麦の生産は歴史を通じて様々な困難に直面してきました。

18世紀後半、多くの小麦品種がヨーロッパからの病気や害虫の被害を受けました。しかし、パープルストロー小麦と呼ばれる一種の小麦はこれらの危険を克服することができ、長い間、多くの農家にとって最良の選択肢となっていました。

(3) 選択肢を選び、本文と比較する

英文では、During the late 18th century, many types of wheat were attacked by diseases and insects that came from Europe.と同じ内容を選択肢から選びます。

回答は選択肢2のDiseases and insects that affected wheat plants arrived from overseas.です。

問題文の以下の通り言い換えられています。

diseases and insects that came from EuropeDiseases and insects that affected wheat plants arrived from overseas.
wheat were attacked →Diseases and insects that affected wheat plants arrived from overseas.

(4)具体的な学習法

英検2級の内容一致問題でも「英検2級過去6回全問題集」を使います。

具体的な学習法は(1)から(4)の通り学習します。

(1) 英和辞典を使わずに問題を解く
(2) 解説を読みながら英文を読む
(3) 正解できなかった問題の解説は念入りに読み、理解できるようにする
(4) 英和辞典を使わずに読めるように復習する

大問3[C] の内容

大問3[C] は、問題文の形式・内容ともに、大問3[B] と同じです。

大問3[C] と大問3[B] が異なる点は問題数です。大問3[C] は4つのパラグラフに5問出題されます。

パラグラフ1からパラグラフ4までは各パラグラフと問題が大問3[B] と同じように一致します。

最後の問題は回答のポイントをパラグラフ1、パラグラフ2、パラグラフ3、パラグラフ4の中から探す必要があるために難易度が高くなっています。

英検2級長文問題のまとめ

「英検2級過去6回全問題集」の3回分をしっかり学習します。

ゴールは3回分の長文問題が辞書なしで完璧に理解できることです。

3回では不安な方は6回分を学習することをお勧めします。

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