英検1級について

英検1級の一次試験、二次試験に最短で合格できる学習方法を記事にまとめました。

僕自身は、英検1級一次試験は2度不合格の末、2020年第2回英検で英検1級に合格。二次試験は一度で合格できました。

英検1級受験に際してネット上で情報を探しましたが、どれも断片的か僕には真似できないすごい量の学習をされている方ばかり。YouTuberやブロガーの多くが英検1級といえばパス単を勧めていますが、データに基づきなるべく学習量が少ない勉強法を日々模索しています。

なるべく学習量を抑えて効率的に英検1級に合格できる方法をこのブログやYouTubeにて発信しています。

参考記事
英検1級の試験内容

英検1級のレベル

英検公式ホームページでは英検1級は大学上級レベルの英語力だと書かれていますが、受験された方はわかると思いますが実態には即していないです。


出典 https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/about/

僕の個人的な印象では、海外の学部に正規留学(語学留学は除く)、海外赴任で仕事でも不自由しないレベルが英検準1級、海外赴任で仕事でも不自由は当然、英語である程度の議論ができるのが英検1級なのかなと感じます。

参考記事
英検1級のレベル
英検1級は稼げる資格なのかを考えてみた

英検1級合格までの学習時間

ネット上で英検合格までの学習方法を公開されている方を調べたところ、英検準1級合格・TOEIC900点レベルの方が英検1級対策の学習をはじめて、344時間から1,000時間程度の学習で合格されています。

参考記事
英検1級合格に必要な学習時間
英検S-CBT試験(準1級)を英検1級合格講師が受験

英検1級の合格率

英検1級の合格率は2017年以降公開されていません。

2016年までのデータから推測すると英検1級の合格率はザクッと一次試験は12%二次試験は66%あたりではないでしょうか。

参考記事
英検1級の合格率をデータで解説

一次試験対策

英検1級の試験では一次試験合格者が二次試験を受験することができます。

試験形式・内容

王道の英検1級の一次試験対策は過去問が出来るレベルまで学習することです。

過去の問題でリーディングとリスニング問題で、70%以上回答できるようであれば、ライティング対策をしっかりすれば、確実に英検1級に合格できますので、受験対策は過去問6回分と英作文対策で十分です。

過去問を回答して正答率が70%未満の方は、単語、リスニング、ライティングを学習する必要があります。

英検1級では単語・熟語問題がリーディング41問中25問出題され、リーディングでの単語・熟語問題の割合は61%と高く、合否を左右します。

英検1級の一次試験では文法問題は出題されません。この記事を読んでいる方はすでに英検準1級に合格されている方だと思いますが、すでに英検準1級に合格されている方は特別な文法対策は不要です。

英検1級の試験形式・過去問
英検1級一次試験の合格点は素点で何点か?

筆記試験

大問1(語彙問題対策)

英検1級対策で最も苦労するのが単語熟語問題だと思います。

英検1級合格には、語い問題25問で最低でも16点取る必要がありますので、英検1級用の単語帳による集中的なインプットがおすすめです。

単語熟語問題以外で安定して点数が取れる方は、なるべく単語の掲載数が少ない単語帳「キクタン」が、確実に合格したい方には、「単熟語EX」がおすすめです。

参考記事
英検1級の語い問題で「単熟語EX」をどこまで覚えると合格点を取れるか
英検1級の語彙問題のカバー率(パス単、キクタン、単熟語EX)
「出る順パス単英検1級」の過去問題の出題率を旧版・改訂版(5訂版)で比較
英検1級の単語・句動詞問題を学習する方法

リーディング対策

英検1級では、大問2(空所補充問題)と大問3(内容一致問題)に長文問題があります。

過去問を実際に解いて、長文問題で70%以上正解できるようであれば、過去問を繰り返しとくだけで十分です。

まずは、単語力をアップして、過去問の長文問題を辞書でわかない単語を調べながら、しっかりと日本語訳を読んで英文を理解します。

過去問を実際に解いてレベルが高いなって感じた方は、「英検1級 文で覚える単熟語」など音声教材が付属したリーディング教材を使います。大問1単語熟語問題対策としては不十分ですが、音声教材がついているために、リスニング対策もできるからです。

英検1級 文で覚える単熟語」であれば日本語訳と英単語の意味が書いてあるので便利です。英文を理解して、英文音声を聞く、音読するの繰り返しで、気がつくと英語力がアップします。

重要なことは一冊の教材を何度も繰り返すことです!

参考記事
英検1級のリーディング問題を早く読む学習法
英検1級リーディング対策にTimeやNewsweekは必要か?

リスニング対策

リスニング対策の基本はリーディングの学習の音声教材を使います。

英検1級であれば、それでリスニング対策は十分なのですが、確実に合格するために過去問題を解きます。

英検が無料で公開している過去問ではなく、市販の過去問を使います。英検の過去問には解説がないからです。「2021年度版 英検1級 過去6回全問題集」」を使います。

まずは、実際の試験と同じようにリスニングを聞きながら回答します。

リーディングと合わせて7割以上正解できる方は合格できるでしょう!

それ以下の方は、解答の文章を見ながら何度も聞きます。聞けるようになれば、音声教材を聞きながら、それを真似します。

基本的にはこれを繰り返すだけで英検1級のリスニングの合格点は確実に取れます。

僕は。「2021年度版 英検1級 過去6回全問題集」」が使いにくいので、「最短合格! 英検1級 リスニング問題 完全制覇」を使いました。

参考記事
英検1級リスニングの簡単で効率的な学習法
英検1級のリスニング先読み戦略、各Partタイムラインの詳細

ライティング対策

英検1級では、リーディング、リスニング、ライティング(英作文)の配点が同じです。

ライティング1問とリーディング41問が同じ配点、ライティング1問とリスニング27問が同じ配点、ライティングで高得点をゲットできると圧倒的に英検1級合格に近づきます!

英検1級のライティングは質問に対して理由を3つ、200文字から240文字の英文で答えます。


出典 https://www.eiken.or.jp/eiken/info/2015/pdf/20151225_pressrelease_1601renewal.pdf

英検準1級まで問題文に考え方のヒントになるPOINTが書かれていますが英検1級ではすべてご自身で考えることになります。


出典 https://www.eiken.or.jp/eiken/info/2015/pdf/20151225_pressrelease_1601renewal.pdf

一次試験で語彙問題の次に苦労するのがライティングではないでしょうか。

僕は仕事で普段から英語を書いているので不合格時から24点(36点)という合格レベルの点数が取れていたので、面接対策を兼ねて「英検1級 面接大特訓」を繰り返し音読しました。

市販されているテキストでは「英検1級 面接大特訓」がおすすめですが、「最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇」も素晴らしい内容ですから、どちらか一冊を繰り返すことが合格への近道です。

どちらも二次試験にも非常に役に立ちます。

参考記事
「英検1級英作文問題完全制覇」を使ったライティング学習法

二次試験対策

英検1級二次試験は面接形式のスピーキングテストで、5つのトピックが書かれたカードを受け取り、受験者が1分間で選んだトピックにより、2分間のスピーチをするというかなりタフな試験です。

英検1級の二次試験の試験会場は全国14受験地(札幌、仙台、横浜市、千代田、新宿・豊島、世田谷、新潟、名古屋、京都、梅田、天王寺、広島、福岡、沖縄本島南部)に限られていますので注意が必要です。

スピーチの前に世間話の部分があります。採点には響かないと言われていますが全力で答えるべきです。

スピーチ終了後には、日本人1名とネイティブスピーカー1名の2名による質問が始まります。質疑応答は4分で意地悪な質問も聞かれますので覚悟してください。

僕が二次試験を受けた時は「動物実験に賛成か?」というお題を選びました。他にどんな話題があったかは記憶の中にもないほど焦って緊張した様子です。

僕は特に対策をせずに、英検準1級の面接で満点を取れるレベルでしたが、英検1級の二次試験は相当苦労しました。

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