英検準1級ライティングの出題形式
過去問題集を見るたびに難しいと感じてしまう英検準1級のライティング(英作文)ですが、事前に出題のパターンや回答のひな型を覚えて、テキストを1冊しっかり学習すれば、満点をかなりの確率で取ることが出来ます。
英検公式ホームページのサンプル問題を使って必ず事前に知っておくべきこと説明します。毎回、同じ文面ですから知っていると問題文を読む時間が節約できます。
出典: https://www.eiken.or.jp/eiken/info/2015/pdf/20151225_pressrelease_1601renewal.pdf
TOPIC、POINTS、Structure(構造)、Suggested length(文字数目安)の4つの指示が英文で問題文に書かれています。
TOPIC
英検準1級ライティングでは、与えられたTOPIC(設問)についてライティングすることになります。
POINTS
POINTという英検準1級ライティングのヒントが4つ与えられ、そのうちの2つを使用します。
このサンプル問題では、● Cost ● Customer service ● The economy ● Traditional skillsの4つが与えられています。
英検2級ではPOINTの記載はありますがPOINTを使っても使わなくても自由です。僕自身の経験では、英検準1級のポイントを全く無視して書いたことがありますが、合格点はとれるようです。かなり点数が低くなりましたが。
英検1級ではPOINTの記載はありません。
Structure(構造)
英検準1級ライティングの構造はIntroduction Main Body Conclusionとなります。Introductionは導入、Mainbodyは本論、Conclutionは結論となります。
Suggested length(文字数目安)
英検準1級ライティングでは120単語から150単語を目安に書きます。
長くなる分には問題がないと言われていますが、長くなるほどスペルや文法の間違いも増え、書くのに時間がかかりますので、120文字を目標にライティングします。
このTOPICでは、賛成・反対を問われるパターンとなります。他にはDo you thinkなども出題されますが、agree・disagreeを問う問題が圧倒的に多いです。
問題文を日本語で説明すると、小さな個人経営のお店や商売は現代社会で生き残れるかについて、賛成または反対の立場からライティングをすることになります。
ヒントとして挙げられたPOINTは、コスト、顧客サービス、経済、伝統的な技術の4つです。4つの中で2つのポイントを用いることになります。この4つの中で実際にかけそうなTOPICを探してまずは賛成・反対を決めます。
それでは次に、知っているだけで点数を増やすことがでできる解答のパターンについて説明します。
英検準1級ライティングの解答のパターン
英検準1級ライティングでは導入Introduction, 本論main body1, main body 2、 結論conclusionの構成で英文を書きます。
この回答パターンは知っているだけで点数になります。
Introduction
Introductionでは、賛成・反対などを明確にし、基本的には問題文をコピペして、最後にI have two reasons to support my opinion. で終わります。
この終わりの文章はどのような形でも良いのですが、試験前にパターンを決めて覚えることで、解答時間の節約になります。文字数は20語前後となります。
main body,1 main body2
main body,1 main body2では、与えられたPOINTを使って議論を発展させます。
Main body一つに付き40語前後、だいたい3つの文章を書ければ、全体で120語を超えることができます。
conclusion
最後は、conclusionで結論を明確にするという文章の構成となります。Conclusion では、Introductionのコピペを使ってもよいのですが、パラフレーズと言って表現を変えることで点数が高くなることが予想されます。
つまり、Introductionは問題文からのコピペに定型文、conclusionは問題文からのコピペに少し文を加えるだけですから、実際に英文を作成するところはmain bodyのみとなります。
そのため、Pointを実際に検討し、agree disagreeの立場を決めてから、Introductionを書き出すことになります。
英検準1級ライティングのひな型と大まかな文字数
Introduction (導入)
I agree that small, independent shops and businesses can survive in modern society. 問題文をコピペ.
I have two reasons to support my opinion. (20 words前後)
Main body 1 (本論1)
First, (40 words)
Main body 2 (本論2)
Second, (40 words)
Conclusion (結論)
In conclusion, for these reasons, I think that small, independent shops and businesses can survive in modern society due to Point1 and Point2 問題文をコピペ. 可能であれば表現を変える。 (20 words前後)
英検準1級ライティングで求められる英語力
英検準1級ライティングで必要となる知識は2つあります。具体的には、解答のパターンの暗記とPOINTを見てMain bodyの内容となる英文が書けることです。
解答のパターンの暗記
1つ目は、解答のパターンの暗記、つまり、ひな型の暗記です。
ひな型はすでにパターンを書いたので暗記するだけです!
POINTを見てMain bodyの内容となる英文が書けること
2つ目は、POINTを見てMain bodyの内容となる英文が書けることです。
普段から時事問題に興味を持ち、新聞や書籍を積極的に読んでいる方には、POINTを見てライティングにつながるアイデアを引き出すことは難しくないかもしれません。
先程のサンプル問題での4つのポイントを見て、なかなかアイデアが浮かばない方には、具体的な対策として、出題されそうなPOINTを予め記憶し、ライティングに使える英文ストックを頭の中で増やす学習をすることです。
僕たち50代のオジサン世代が高校での英語の科目は、英文解釈、英文法、英作文の3つの教科書がしかありませんでした。
英作文は英借文と言われて、英作文の実力をアップするには、いかに記憶した英文のストックを増やせるかであると当時の英語教師たちは言ってました。記憶という英語のストックから英文を借りることでライティングができるようになるという発想ではないでしょうか。まさにそのとおりです。
ライティングの発想に役に立つおすすめのテキストとしては、ジャパンタイムス社から出版されている「最短合格!英作文問題完全制覇」があります。POINTからアイデアに結びつくことができる様々なヒントが得られるようになります。
「最短合格!英作文問題完全制覇」の学習方法
「最短合格!英作文問題完全制覇」で重要なのはチャプター3で、POINTを考える際のヒントとなるコンテンツブロックと言う45文字前後の例文が、教育・育児、社会・経済、生活・健康、ビジネス・テクノロジの分野別で掲載されています。
構成
「最短合格!英作文問題完全制覇」は4チャプター(章)で構成されています。
チャプター1「英作文を攻略する」では出題形式や英文パターンを学びます。ここは一読してパターンを完璧に覚えるだけでよいかと思います。
チャプター2「英作文基本フレーズ58」にて、表現について書かれておりますので、一読で大丈夫です。
重要なのはチャプター3の 「分野別コンテンツブロック231」です。想定したPOINTに対する45文字程度の英文がコンテンツブロックとして掲載されています。
チャプター4は、 「実践問題24」として予想問題が掲載され、それぞれAgree・Disagreeの立場から48の模範解答が収録されています。
コンテンツブロック
231のコンテンツブロックを覚えると、英検準1級のライティング問題のPOINTの多くをカバーすることができます。コンテンツブロックをインプットすることで、仮に論点が違った問題でも応用が効くようになります。
具体的なコンテンツブロックの覚え方ですが、まずは、日本語で231のコンテンツブロックを理解しながら読んでいきます。
日本語を読んで瞬時に英語に変換できる英語力をお持ちであれば、コンテンツブロックの日本語部分のみを繰り返し読むだけで十分です。
英語にすることに自信がない方は、英文のコンテンツブロックを記憶するのがおすすめです。
学習される方によって向き不向きがありますが、定着する方法として、書き写す、音読、音声を聞きながら英文をみて音読、シャドウイングなどの方法があります。シャドウイングとは、音声を聞きながら英文を見ないで音声をリピートすることです。シャドーイングは効果が高い反面、難易度も高いので挫折する方が多いので、ご自身ができる方法で学習するのがベストです。
まずは、書き写す、音読、音声を聞きながら英文をみて音読、のどれかでやりやすい方法で覚えましょう。僕のおすすめは「音声を聞きながら英文をみて音読」です。書き写しは疲れるのでコンテンツブロックの暗記ではおすすめしません。
実践問題24の挑戦
コンテンツブロックの記憶が終わった方は、実践問題24の挑戦がより高いライティング能力が付きます。実践問題24を使って実際に英文を書くことで英検準1級のライティングは完成です。
コンテンツブロックを覚えている方は、かなりライティングの実力があがっているはずです。実際に実践問題24を使ってライティングに挑戦しましょう。時間がない方はMainbodi1 mainbody2の部分だけでも書いてみましょう。
余力がある方はconclusionのパラフレーズと言う言い換え表現にも挑戦すると良いと思います。
書いた英文は添削
書いた英文は、英語教員・塾・有料サービスなどを使って、添削して弱点を明らかにすることで、より一層の実力が付きます。可能であれば英検1級以上のレベルの方に添削していただくと良いと思います。有料サービスを使った経験がないので、おすすめの有料サービス英文添削を推薦することができません。
添削が難しい方はGinger Page、という無料サービスでオンラインにて人工知能がライティングを添削をしてくれます。
Ginger Page https://www.getginger.jp/
どちらも難しい方は「最短合格!英作文問題完全制覇」に掲載された模範解答を書き写すだけでも良いと思います。他の英検準1級のライティングの問題集・参考書に比べて、使われている英文が優しく、受験生向けであることもこの「最短合格!英作文問題完全制覇」をおすすめ理由の一つです。
コンテンツブロックの学習では「書く」必要はありませんが、実践問題では実際に書き写すことが効果的です。
英検の公式ホームページに掲載された模範解答を見て、こんな立派な英文を自分ではかけないと自信をなくす方が多いと聞きます。安心してください。あの模範解答は100点満点で120点、130点となる高度な内容です。実際には模範解答のような高度な英文ではなく、簡単な英文でしっかり間違いを少なくして回答することが高得点につながると信じています。
僕自身、合格した英検1級でもかなり平易な単語を使ってライティングをしていますのでご安心ください。
「最短合格!英作文問題完全制覇」は、定価1900円で、ライティング対策としてはこれ一冊で住みますのでコスパは高いはずです。