英検1級二次試験(面接)対策本

英検®1級の二次試験対策用として実際に購入した9冊の参考書のレビューをします。

レビューする9冊

今回レビューするのは以下の9冊

「図式で攻略英語スピーキング」
「完全攻略英検®1級二次試験対策」
「英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング」
「英語で政治・経済・社会を討論する技術と表現」
「知識と教養の英会話」
「英検®1級ライティング大特訓」
「英検®1級面接大特訓」
「英検®1級最短合格英作文問題完全制覇」
「Pros and Cons A Debater’s Handbook」

「図式で攻略英語スピーキング」

良かった点
・主張・理由・例・主張がわかりやすい

悪かった点
・ナレーションの語尾が上がり不自然
・論理的な点に違和感

レビュー
「図式で攻略英語スピーキング」は購入しなければよかった参考書TOP1です。

30のスピーチに対して賛成・反対の立場からスピーキング例が書かれています。

更にダイアローグとして20のトピックが上げあげられ、スピーキング例に対して、主張・理由・例・主張がわかり安く書かれています。

この本の見た目のわかりやすさに誘われて購入したのですが、ナレーションが不自然です。すべての文章で語尾が上がりで不自然です。フィリピン人のナレーションのような印象。

スピーチのサンプル自体も不思議な感じがします。一番最初のスピーチ1が不自然でした。

AIの活用の是非を問う問題の賛成の回答の2つ目の例としてあげられた文章で実話が例としてあげられているのですが、あまりにも嘘っぽくて、僕自信これをスピーチするのは躊躇してしまいます。

ということで「図式で攻略英語スピーキング」は僕には合いませんでした。

「完全攻略英検®1級二次試験対策」

良かった点
・2週間で学べる点は便利

悪かった点
・使いにくい。

レビュー
「完全攻略英検®1級二次試験対策」は2020年8月発売の新しい英検®二次試験対策本です。

英検®一次試験の合格発表後2週間の準備期間で学ぶをコンセプトにしています。

2週間分=14日、すなわち14のトピックに関して、そのトピックの背景や予備知識を読み、そのトピックに関する会話を聞いて、サンプルスピーチを学習します。

2週間で学べるという点は素晴らしいのですが、同じ2週間を効果的に使うのであれば、英検®1級の英作文のテキストを復習した法が良いのかなって感じがします。

時間が限られる中で、会話を聞いたり、トピックをメモを取って聞き取りをしたり、スピーキング直接関係しない内容が多く使いにくいです。

「英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング」

良かった点
・内容は素晴らしい

悪かった点
・音声教材がない

レビュー
「英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング」は2004年に発売された古い本です。

ネット関連、環境問題など新しい話題は網羅されていませんが、内容はわかりやすく、これ1冊マスターすれば英検®の1級の二次試験には余裕で合格できると感じます。

残念な点は、少し内容が古いのと音声教材が無い点です。

「英語で政治・経済・社会を討論する技術と表現」

良かった点
・内容は素晴らしい

悪かった点
・英検1級のレベルをはるかに超えている

レビュー
「英語で政治・経済・社会を討論する技術と表現」は英検®1級で問われる様々な分野を本書1冊で網羅することができます。

CD付きで音声教材も手に入り非常に有益な1冊です。

実際には英検®1級の二次試験のレベルを遥かに超越しています。僕には消化不良を起こすボリユームで挫折しました。

「知識と教養の英会話」

良かった点
・音声教材はナチュラルで英米

悪かった点
・内容が高尚すぎる

レビュー
「知識と教養の英会話」はネット上で大絶賛されている英検®1級二次試験にも役に立つと言われている会話集です。

英検®1級に合格後に購入しましたが会話の内容自体が高尚すぎて僕には向いてませんでした。

長期的な展望で会話力を身につけるには良いかもしれません。音声教材もアメリカイギリス英語発音が適当に分散されているのが素晴らしく感じました。

僕には負担が大きすぎます。

「英検®1級ライティング大特訓」

良かった点
・英作文対策としては最高

悪かった点
・音声教材がない

レビュー
「英検®1級ライティング大特訓」はネット上の評判が良いので英検®1級合格後に購入しました。

英検®一級の場合はライティングとスピーキングの出題がかなり重なるのでライティング対策のテキストを二次試験に使うのは十分ありかなって感じてます。

「英検®1級ライティング大特訓」の場合は音声教材が無いのが致命的な欠点なんですが。トピックが37収録されており、賛成・反対の片方の立場からサンプル作文が収録されています。

反対の立場も書き方のヒントがありますので十分なのかなって感じます。英作文対策のテキストとしては最高です。

スピーチ対策としては音声がないのが残念です。

「英検®1級面接大特訓」

良かった点
・現時点での最高の1冊
・必要事項がコンパクトに収録

悪かった点
・見にくい

レビュー
紆余曲折のうえ「英検®1級面接大特訓」を英検®1級二次試験対策の1冊として決めて、英検®1級のライティング対策を兼ねて、繰り返し学習しました。

これ1冊でライティング、スピーキング対策になりますのでコスパが最高に高いです。

内容には特に問題はないのですが、目次や章立て、内容の一致など工夫する点は色々あります。

例えば、頻出分野としてあげている10項目では政治・国際関係となってますが、トピック分析ダイアグラムでは政治経済、経済ビジネスに別れていたり、更に本編では、政治、経済、となっており一貫性に欠けます。

そういった点を覗いても現状これ以上に内容の濃い英検®1級面接参考書は僕の知る限りありません。

「英検®1級最短合格英作文問題完全制覇」

良かった点
・ライティング、スピーキング対策になる

悪かった点
・紙がゴワゴワして見にくい

レビュー
「英検®1級最短合格英作文問題完全制覇」は英検®1級のライティング対策本ですが、網羅している論点が広いので、スピーキング対策にもなります。

僕自身英作文は特に準備をしなくても24点前後は取れたので、英作文の対策というよりはスピーキングをメインに考えていました。

英作文が苦手で確実に高得点をとってスピーキングにつなげたい方には「英検®1級最短合格英作文問題完全制覇」は最高の1冊です。

一次試験合格後に「英検®1級面接大特訓」をさらりと読んで、「英検®1級最短合格英作文問題完全制覇」の復習で二次試験対策は十分です。

「Pros and Cons A Debater’s Handbook」

良かった点
・読み物として面白い

悪かった点
・英検®1級のレベルを遥かに超過

レビュー
「Pros and Cons A Debater’s Handbook」は世界中で人気があるイギリスのディベーター向けテキストです。

英検®には確実に出題されない分野、例えば、王政の是非、マルクス主義の是非、とかもありますが、読み物として面白いです。

「英検®1級面接大特訓」で原子力発電の是非などという問題に関心が湧けば、「Pros and Cons A Debater’s Handbook」にも大体の同じトピックが取り上げられているので参考書として一読することも理解が深まって良いと思います。

これをメインの英検®1級二次試験の対策本にするには学習量の負担が高すぎると思います。

「英検®1級面接大特訓」を掘り下げる1冊としては価値があります。まあ、英検®1級に合格するためであれば不要です。

TOP2

この2冊のどちらか使いやすいほうがオススメです。

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