英検1級は一次試験、二次試験があり、一次試験に合格された方が、二次試験を受験することができます。パソコンで受験する新形式の英検S-CBT試験は英検1級試験には設定がありません。

一次試験

一次試験では、筆記試験とリスニングがあります。

筆記試験の内容

筆記試験はリーディングが41問(41点)、ライティングが1問(32点)、100分で回答します。続いてリスニング問題27問(27点)を約35分で回答します。

参考記事
⇒ 英検1級の回答する順番と時間配分 

英検1級の一次試験の配点は素点で84点満点ですが、実際の合否の判定にはCSEスコアという英検独自のスコアを使います。 

一次試験の合格点

素点換算で70%から75%が一次試験の合格点になっています。

「素点」とあえて記載したのは、英検の合否判定には、CSEスコアと呼ばれる英検独自の得点調整を使っているからです。

僕が合格した2020年第2回英検1級試験では、一次試験の素点がReading29/41点、Listening22/27点、Writing24/32点の合計75/100点と得点率75%でしたがバンドがG1+1CSEスア2036点と合格ライン2028点なのでギリギリ合格でした。通常は70%で合格できるようです。

ライティングで高得点とっている方は、リーディングとリスニングが70%未満でも合格できている方が多いので、ライティングで高得点を取ることが英検1級一次試験合格の近道です。

僕自身は今までのデータから、英検1級の一次試験の合格目標点を72点に設定しています。

語彙問題、長文読解問題、リスニング、ライティングの各分野での素点での目標点のブレークダウンについては、「英検1級一次試験の合格点は素点で何点か?」にまとめています。

過去問

旺文社が過去6回分の過去問(一次試験・二次試験)と回答を収録した問題集「2021年度版 英検1級 過去6回全問題集」を販売しています。

英検公式ホームページにて、過去3回分の一次試験の過去問・回答を公開しています。

英検公式ホームページの過去問には、解説がありませんので、「2021年度版 英検1級 過去6回全問題集」を購入することをお勧めします。

二次試験

英検1級の二次試験は、一次試験の合格者を対称に、対面によるスピーキング試験が実施されます。

英検1級の二次試験では、日本語話者1名と英語のネイティブ話者1名の合計2名のが面接委員(Examiner)が、面接試験を行います。試験会場には時間を計測するタイムキーパーと呼ばれる方1名がいらっしゃいます。

二次試験は大きく、「スピーチ」と「質疑応答」のパートに分けられます。

スピーチ

面接委員から5つのトピックが書かれたトピックカードを受け取り、1分間時間が与えられますので、トピックを選択して、スピーチの内容を考えます。メモを取ることはできません。

1分間が終了すると、面接委員の指示で、2分間のスピーチを開始します。

スピーチでは、ライティングと同じ構成で、Introductionでご自身の立場を明確にして、2つ程度の根拠を述べ、最後に結論を総括するという感じで、2分間の時間を使います。

受験会場には時計がありませんので事前に2分間の時間間隔をつけることが成功の秘訣です。

質疑応答

タイムキーパーの声でスピーチを止めます。

スピーチの後で、2名の面接委員から約4分間、スピーチの内容やトピックに関連した質問をされます。

二次試験対策

採点は、Short Speech、Interaction、Grammar and VocabularyとPronounciationがそれぞれ10点配転され、平均7点で合計28点前後が合格点となることが多いようです。

英検1級の二次試験の学習は基本的にはライティングの学習と同じ方法で結構ですが、いわゆる会話的な英語でのやりとりの部分が評価されますから、事前に練習をキッチリしておくことが合格の秘訣です。

限られた時間の中で、英語のやり取りを勧めるには、英語での経験値を上げる、つまり、英語をしゃべる場数を増やすしかないわけです。僕自身はこちらのオンライン英会話しか経験したことがないですが、ネイティブキャンプでしたら、月額6,480円でレッスンが24時間受け放題!なので、試験までの1ヶ月間間、6,480円の投資で、オンライン英会話で英語をしゃべる場数を増やすのがお勧めです。

僕が英検1級の二次試験に一回の受験で合格した様子はこっちらの記事「英検1級二次試験(面接)受験レポート」にまとめています。

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